糖尿病と血糖値改善には水出し番茶

糖尿病には血糖値を改善すると言われる水出し番茶が有効です。

緑茶はカテキンによる健康作用が大変有名ですが、カテキンとともに緑茶を水出しすることで抽出されるポリサッカライドという成分も、血糖値を下げるといわれています。

また、緑茶の種類にも玉露や煎茶、ほうじ茶、玄米茶などがありますが、番茶を水出しした場合にポリサッカライドが多く抽出されるようです。

緑茶の価格としては高級茶に位置づけられる玉露、一般的に流通量の多い煎茶、夏以降から秋冬にかけて収穫される番茶と続きますが、血糖値を下げるのに有効な成分が一番多いのは番茶です。

番茶が血糖値を下げる

番茶には血糖値を下げるために有効な、ポリサッカライドという成分が含まれています。

ポリサッカライド(polysaccharide)とは多糖類を英語で表現したものです。水出し番茶に溶け出す多糖類はL-アラビノース、D-リボース、D-グルコースなどが結合したものであるようです。

番茶を水出しした時にはポリサッカライドという成分が抽出液に溶け出し、ポリサッカライドを含む抽出液を飲むことが血糖値を下げるといわれています。

ポリサッカライドというと血糖値を下げるのに何か特別な成分が新たに発見されたというような印象を受けますが、ポリサッカライド=多糖類ですので、簡単にいい換えれば炭水化物や食物繊維のことです。単糖が複数集まって構成されるので、多糖類と呼ばれます。

例えばご飯に含まれる炭水化物も多糖類ですし、野菜やきのこに含まれる食物繊維も多糖類に分類されます。小麦の炭水化物、寒天の食物繊維も全て多糖類です。

多糖類でも炭水化物はエネルギーとなる成分ですが、食物繊維は健康維持にとって有益な成分が多いという特徴があります。

例えばりんごに含まれるペクチンも多糖類で優れた作用を有していますし、寒天の食物繊維であるアガロースも健康維持に有益な多糖類の一種です。

血糖値を下げるには四番茶を

血糖値を下げる成分として知られるポリサッカライドはカテキンと同様に、5月に収穫される新茶よりも7~8月に摘む二番茶、三番茶により多く含まれています。

ポリサッカライドが最も多く含まれるのは、一番安い四番茶です。四番茶にはカテキンも一番多く含まれていますので、お茶の価格は安いほど健康維持には優れているものといえるでしょう。

血糖値を下げる水出し番茶の抽出方法です。

まず四番茶30gをポットやペットボトルなどに入れ、次に水を1リットル入れます。それを冷蔵庫に一晩ねかしておき、有効成分のポリサッカライド(多糖類)を抽出すれば出来上がりです。

前日の晩のうちに冷蔵庫に入れて作っておき、次の日の朝でき上がったものはその日のうちに飲み切って下さい。