乳児への化学調味料は避ける

乳児への化学調味料を含む食品は、できるだけ避けるほうがいいでしょう。

この頃は大変便利な世の中になり、家庭で調理をしなくても簡単に惣菜や弁当を買えるようになりました。現代社会は忙しい人が多いため、このような合理的な食品を購入する方がほとんどではないでしょうか。

しかしこれらの便利で簡単な食品には味覚の落とし穴があります。コンビニなどで買う弁当の原料名の表示に「調味料(アミノ酸)」というものを見かけたことはないでしょうか。

これはスーパーなどで売られている化学調味料のことを指すのですが、その他に複合化学調味料や風味調味料というものがあります。

本来であればこのような化学調味料漬けの食品がおいしいと感じられるはずもないのですが、麻薬と同じで食べ続けるほどに味覚も麻痺していきます。

化学調味料は薬品と食品添加物で製造

化学調味料は以前、石油を原料とした化学合成法や発酵法という方法で大量生産されていました。デンプンや糖蜜などを原料として細菌を利用してL-グルタミン酸を生成させ、それを水酸化ナトリウムで中和する製造方法です。

その後、現在ではサトウキビの糖蜜を元に、アンモニアや塩酸を加えてグルタミン酸にする製造方法になりました。

複合化学調味料というのはグルタミン酸ナトリウム(化学調味料の主成分)に、イノシン酸ナトリウムなどの食品添加物を加えたものです。

また風味調味料というのは、複合化学調味料に若干昆布の抽出エキスを混ぜたものです。

化学調味料で成長障害

化学調味料の摂取と成長障害には関連がありそうです。

その昔、世界保健機関(WHO)の専門家委員会が出していた報告書に、グルタミン酸ナトリウムの一日摂取許容量(ADI)が設定されていました。しかしこれはなぜか現在では見られなくなりました。

このような化学調味料は生まれて2ヶ月までの乳児に与えると成長障害が発生するようです。

アメリカの大学教授の実験において、グルタミン酸ナトリウムを生まれて間もないネズミに飲ませると目の網膜に異常が起きるというものがありました。

その原因はグルタミン酸ナトリウムが体に摂取されると脳下垂体という成長や性成熟に関係する重要な脳の器官に異常が発生するためです。肝臓や卵巣、子宮や副腎にも異常が発生するようです。

このような異常はねずみの他にもウサギ、ニワトリ、アカゲザルなどでも認められました。このような訳で、現在のアメリカでは乳幼児用の食品からグルタミン酸ナトリウムがなくなったのです。

また、味覚への影響もあるでしょう。このような化学調味料に慣れると天然の食品が持つ本来の味を感じられなくなり、化学調味料でしかおいしさを感じられなくなるのです。

化学調味料漬けの現代社会が、「キレル」子供たちを生み出しているとは考えられないでしょうか。