低カロリーはダイエットと健康の秘訣

低カロリーはダイエットにも健康維持にも貢献するようです。

もちろん極端な食事制限による低カロリーの食事内容がよいわけではありませんが、昔から「腹八分の医者いらず」とはよくいわれています。

要は食事量をほどほどに抑えることで、摂取カロリーを適度に制限しながら健康維持にも効果があるということです。

低下カロリーの食事で長生きができ、ダイエットと一石二鳥という実験結果があります。

NIH(米国立衛生研究所)が、サルに低カロリーの食事を与えるのと、通常の食事を与えるのとではどちらが長生きすることができるのかという実験を行ったそうです。

低カロリーは生活習慣病を減らす

低カロリーの食事は生活習慣病の発症率を減少させるようです。生活習慣病の発症率が減るため、それが原因となる死亡率も低下するというわけです。

実験には15年の歳月が費やされています。

15年間の実験期間においての死亡率は低カロリーのエサでは14%でしたが、普通のカロリーのエサでは22%でした。

心臓血管系疾患、糖尿病、じん臓病など高齢にともなう病気にかかったサルの割合も、低カロリーのエサの群では14%で、普通のエサの群では32%でした。

心臓血管系疾患は肉などの高脂肪の食事内容で発症する生活習慣病ですが、糖尿病などは摂取カロリーが多すぎることによって発症する病気で知られています。

上記の実験結果の死亡率が低下するという側面から考えるだけではなく、「クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life=生活の質)」の観点からも腹八分が大切ということでしょう。

生活習慣病になってから病院で治療するのではなく、生活習慣病にかからないような健康を得ることが人生の喜びにつながるというわけです。

しかしこの実験においての低カロリーのエサとは人間の食事に換算すると、男性で1日1540キロカロリー、女性で1120キロカロリーの食事に相当し、基礎代謝の最低限のカロリー摂取量に近い数値でした。

栄養摂取の観点からもこのような極端な食事をすればかえって健康を失う可能性がありますが、栄養をバランスよく摂取しつつ必要最低限のカロリーに抑えることは大変有意義なことだと思われます。