美容のビタミンCは玉露に多い?

美容効果で知られるビタミンCは玉露に多く含まれています。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助ける美容作用とともに、抗酸化作用を持つ栄養です。

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、抗酸化作用を持つ栄養素です。

ビタミンCは美容の働き以外にもその抗酸化作用から、健康維持には欠かせない栄養です。ビタミンCの作用としては血圧の上昇を抑制、免疫力の改善、抗がん作用など様々なものが指摘されています。

緑茶の成分としてはカテキンが大いに注目されていますが、緑茶のビタミンC含有量も比較的多い方です。ビタミンCはレモンやオレンジなどに多く含まれていると考えられがちですが、緑茶の抽出液の方がレモンやオレンジよりも効率的に摂取できます。

ビタミンCの美容効果

ビタミンCの美容効果はコラーゲンの生成を助ける作用です。ビタミンCがコラーゲンの合成には不可欠なように、コラーゲンも皮膚にとっては不可欠なたんぱく質です。

ビタミンCの欠乏症として壊血病という言葉を耳にされたことがあると思いますが、これはコラーゲンの合成が十分に行われないために毛細血管がもろくなり出血しやすくなる病気です。更に美容の観点から考えると、ビタミンCにはメラニンの合成を抑制する作用もあります。

ビタミンCには鉄分の吸収を助ける働きもあります。

鉄分には3価鉄という体に吸収されにくい種類のものがありますが、ビタミンCには3価鉄を吸収されやすい形である2価鉄に還元する作用があります。鉄分を失いやすい女性とってはビタミンCの補給が大切です。

緑茶のビタミンCの含有量

緑茶のビタミンCの含有量を抽出液で比較すれば玉露、せん茶・・と続きます。

抽出液100g当たりのビタミンC含有量では、玉露(19mg)が最も多く、次いでせん茶(6mg)、かまいり茶(4mg)、番茶(3mg)、玄米茶(1mg)となります。

ウーロン茶や紅茶の抽出液のビタミンC含有量が0mgであるのは、茶葉を発酵させる過程でビタミンCが失われるためだと思われます。

従ってお茶をいれて飲む場合、ビタミンCの摂取に限ればできるだけ玉露にした方がいいようです。玉露をコップ(200ml)に2.5杯飲めば、1日のビタミンCの所要量(100mg)を満たすことになります。

ただしカテキンの摂取を目的とするならば、玉露やせん茶よりも番茶の含有量が優れるようです。