ヤーコンはビルカバンバ村周辺が発祥地

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンとは1980年代の国連長寿者統計で世界三大長寿の秘境の一つに選ばれたアンデス高地、エクアドル南部のペルー国境近くにあるビルカバンバ村を発祥の地とする健康食品です。

ヤーコンの発祥地・ビルカバンバ村の人たちは、高齢になっても元気でいつまでも現役だそうです。

いつも起伏の激しい道を往来しなければ生活ができないとあって、足腰も丈夫で常に生活の中の一環として自然に運動をしているので、いつまでも元気だというわけです。

元気の秘訣が日常生活の中にもあったのですね。

ヤーコンで注目された村

ヤーコンを食文化の一部とするビルカバンバ村は世界三大長寿の秘境ということで取り上げられ、世界の中でも注目されています。

近年になって特にヤーコンが体に良い野菜であるということが世界で知られるようになったことで、急に脚光を浴びてきているようです。

体に良い野菜を食する伝統がビルカバンバ村の人たちにあり、それが長寿の秘密だと考えられています。例えばリコピンを含むことで健康に貢献するトマトも、アンデス高地を原産地とします。

ビルカバンバ村の街角では、あふれるばかりの野菜や果物が並べられています。野菜や果物を豊富に食べることで、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に補っているのです。

このように豊富な自然の恵みを体に取り入れることもあり、高血圧の発生する頻度も世界標準の約半分であるそうです。高血圧の予防には、ナトリウムを排出させるカリウムの摂取が欠かせません。

ビルカバンバ村の食生活では、抗酸化作用を持つ食品が多く食卓にのぼるそうです。例えば抗酸化作用を持つビタミンA、野菜や果物を豊富に食べることで自然に補われるポリフェノールなどです。

もちろん野菜や果物のなかにはヤーコンも含まれています。天然オリゴ糖やポリフェノールが豊富であることなど考えずに食べていて、知らず知らずに長寿に貢献しているようです。

長寿の要因には自然の恵みを食卓に豊富に取り入れることに加え、腸内環境を整える食文化が各長寿地域の共通点ともなっています。ビルカバンバ村の例ではこれらの条件が整っているため、いつまでも現役でいられるのでしょう。

ビルカバンバ村をはじめ、その他ロシア・コーカサス山系のアブハジア(Abhajia)地方、パキスタン北西の辺境・カラコラム山脈にあるフンザ(Hunjia)地方が世界三大長寿の秘境に入っています。