ヤーコンの常食と低カロリーの食生活

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンの常食と低カロリーの食文化が、この地域にはあります。また世界三大長寿のそれぞれ三地域では、腸内環境を整える食品を常食しているという共通点があります。

他の二つの地域が発酵乳を常食して腸内環境を整えているのに対して、ビルカバンバ周辺地域ではヤーコンを常食して整えているわけです。

このことが世界三大長寿に少なからず影響していると考えられています。

アンデス高地近辺は全般的に高地山岳性気象環境で、作物の生育に適し、太陽光線、温度、雨量に恵まれた理想的な楽園です。

アンデス高地ビルカバンバは気候や作物に恵まれているだけでなく、全般的に健康といえる食品が多いという特徴を持つすばらしい土地柄です。

また起伏の多い地形による豊富な運動量、生涯現役の多彩な仕事と生活に活力があるということからも、「長寿の秘訣がここにあり」ということが言えそうです。

ビルカバンバ村は多彩で豊富な食物栽培、動物飼育に適している環境と地形など、自らの文化を大切にする習慣は本当にすばらしいの一語に尽きます。

粗食と低カロリーの食文化

ビルカバンバには粗食と低カロリーの食文化があります。粗食とは豊富な食物を何でも食べることで、低カロリーの食生活は健康維持にとって非常に大切なことです。

しかし健康を維持するためには、良質のたんぱく質を豊富に摂取することも欠かせません。

ビルカバンバでは高たんぱく低カロリーというように、肉類は羊(ラム)のような脂肪分が少なくて高たんぱくな理想的な食文化を持っています。

羊肉の特徴はただ単に脂肪分が少ないだけにとどまらず、脂肪燃焼効果のあるアミノ酸のカルニチンをたっぷり含んだ肉であるということです。

その反対に脂肪分を多く含む肉類を常食するようでは、血中コレステロールや中性脂肪の高まりから健康を維持するのは困難なことです。

ここ最近の日本における若年層の血中コレステロールの増加傾向は、食生活の欧米化が進んだマイナスの影響なのでしょう。

ビルカバンバを特徴付ける食文化には腸内環境を整えること、そして低カロリーで良質のたんぱく質を豊富に摂取するものが存在していたのです。