体脂肪はヤーコンで減らす

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンは体脂肪を減らす時にも、有効に活用したい食品です。

「ヤーコンは血糖値を下げる」で指摘しているように、ヤーコンを摂取すると水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖が食事中と食後の血糖値の上昇速度を緩やかにします。

もちろん、ヤーコンを摂取するだけで体脂肪が減少するわけではありません。

ヤーコンの摂取で体脂肪を減らすしくみとは、水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖の作用を利用して低インシュリンダイエットの状態を作ってしまおうというものです。

しかし、低インシュリンダイエットが万能なわけではありません。

低インシュリンダイエットの問題は、GI値が低い食品に偏った食事内容に変更することによる副作用です。偏った食生活で栄養摂取を制限してしまえば、健康を害するのは当然の結果です。

低インシュリンダイエットのもう1つの問題点はといえば、このダイエット法を行う限りはいくら食べても全く太らないと過信してしまうことです。

もちろんヤーコンで低インシュリンダイエットの状態を作り出すことでさえも、一瞬のうちに大幅に体脂肪を減らす効果は期待できません。ただし現存するどんなダイエット法でも、どのようなサプリメントにおいても短期間のうちに大幅に痩せることなど期待できません。

ただし断食は除きます。断食で全くカロリーを摂取しなければ、標準的な体重の人では約4日で体重が1kg減るのは体の構造上そうなるものであるからです。

もし食べながら短期間で大幅に痩せることができると表現されるサプリメントであれば、それは深刻な副作用を持つものであるか、あるいは表現方法に誤解を招く部分が含まれているかのどちらかです。

低インシュリンダイエットで体脂肪を減らすしくみ

低インシュリンダイエットで体脂肪を減らすためには、体脂肪を蓄えにくい食べ方を実践する必要があります。体脂肪を蓄えにくい食べ方とは、血糖値を上昇させにくい食べ方のことです。

そして低インシュリンダイエットで推奨される食事方法とは、できるだけGI値の低い(血糖値を上昇させにくい)食品を選んで食べることです。

GI値の低い食品には一覧表のようなものがあるようです。ただし一覧表にある食品ばかりを選んで食べることは、かえって健康を害し兼ねません。

GI値の低い食品というものにはどうやら、1つの共通点があるようです。それは食物繊維が多い食品であるほど、GI値が低い食品であるということです。「低インシュリンダイエットに学ぶ

ヤーコンによる低インシュリンダイエットの実践

低インシュリンダイエットはヤーコンを利用した食事方法の工夫により、簡単に行うことが可能です。食事前にヤーコンを摂取することで、血糖値を上昇させにくい食事方法が実践できます。

詳しくは「ヤーコンは血糖値を下げる」で解説していますが、ヤーコンに含まれる水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖が低インシュリンダイエットには有効なのです。

具体的な食事方法としては、食事を行う直前にヤーコンを摂取しておきます。そうすることで実際に食事を行う際には、ヤーコンの上記の2つの成分が消化器官や腸内で炭水化物や糖質を包み込み、その吸収速度を緩やかに変えるのです。

炭水化物や糖質の吸収速度が緩やかになれば血糖値の上昇速度も遅くなり、体脂肪を蓄えにくい状態を生み出すことができます。