糖尿病もヤーコンで予防する

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

糖尿病にはヤーコンの摂取が効果的です。ヤーコンには糖尿病の予防に効果的な水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖、クロロゲン酸が含まれています。

これらの3つの成分には「ヤーコンは血糖値を下げる」で解説しているように、それぞれに血糖値を下げる作用があります。

水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖は食事前や食事中にあらかじめ摂取しておくと、一緒に食べた炭水化物が消化吸収される速度を遅くし、血糖値の上昇を緩やかにするのです。

クロロゲン酸は摂取することで効果を発揮するポリフェノールです。ポリフェノールは生活習慣病の予防には不可欠な成分ですが、クロロゲン酸は血糖値を下げる以外にも多くの優れた機能性を有しています。「ヤーコンのポリフェノールが生活習慣病の予防に

糖尿病とはインシュリンの作用が不足することによって、慢性的に血糖値が高くなることを特徴をする代謝疾患です。糖尿病にはインシュリンの絶対量が不足する場合と、インシュリンが足りていても臓器に作用しない場合の2つが想定されます。

糖尿病が進行するといずれ、三大合併症を引き起こしてしまいます。三大合併症とは神経障害、網膜症、腎症の3つの病気です。

神経障害は糖尿病の進行では最も早い段階で発症する合併症で、手足のしびれなどの末梢神経障害や立ちくらみなどの自律神経障害を引き起こします。

網膜症とは眼底の網膜に変化が生じる合併症で、進行すると失明に至るので注意が必要です。網膜症の最大の問題点は、初期の段階ではほどんど自覚症状が現れないことです。

腎症とは尿をろ過する部分に変化が生じる合併症で、最終的には人工透析が必要となります。糖尿病が軽視できない病気であるのは、これらの合併症が深刻であるからです。

糖尿病になってしまった場合は合併症を引き起こさないためにも、継続して血糖値を下げていく必要があります。

糖尿病のメカニズム

糖尿病には食事制限が必須であるように、糖尿病のしくみには食事が深く関わります。人が食事をした後には、食べた物が消化されてブドウ糖に変換されます。

そして変換されたブドウ糖は血液の中に放出され、流れに乗って筋肉や臓器へと運ばれ、エネルギーとして使われたり貯蔵されたりします。

このために血液中のブドウ糖(血糖値)は食後に多く(高く)なるのですが、この時にインシュリンというホルモンが作用して、血液中のブドウ糖の利用を促進して血糖値を一定に保つように働きます。

もしインシュリンの分泌が正常に働かないか、インシュリンが働きかける臓器がインシュリンに対して抵抗性を持っていれば、血液中のブドウ糖がうまく利用されません。

糖尿病の人ではこのように血液中のブドウ糖がうまく利用されないために、血液中のブドウ糖の数値を表す血糖値が上昇してしまいます。

糖尿病を予防するために

糖尿病の予防はもちろん大切なことですが、たとえ糖尿病になってしまったとしても進行を遅らせることは可能です。いづれにしても、糖尿病には血糖値のコントロールが大切なことです。

糖尿病の原因にはいろいろありますが、糖尿病になりやすい遺伝子を持つ人に、糖尿病になりやすい生活習慣が加わることが問題になります。

糖尿病になりやすい生活習慣とは肥満や過食、高脂肪食、運動不足、ストレスなどを指します。その他の要因としては加齢なども加わります。

糖尿病の予防と症状の緩和には、食事療法と運動療法が必要です。食事療法としては、カロリー制限によってインシュリンの分泌量を抑えることが中心となります。

食事療法による糖尿病の治療はインシュリンの分泌量を抑えることが中心となりますので、この部分にヤーコンの水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖、クロロゲン酸が有効なのです。