オリゴ糖のカロリー

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

オリゴ糖は低カロリーで、血糖値を上げにくい甘味料です。

代表的なオリゴ糖のカロリーとして、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラフィノースは1g当たりで約2キロカロリー、大豆オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖は1g当たりで約3キロカロリーあります。

しかし低カロリーであるオリゴ糖も、元々は1g当たり4キロカロリーある炭水化物で構成されるものです。例えば炭水化物の仲間には、砂糖も含まれています。砂糖は1gで4キロカロリーなのですが、オリゴ糖も実際には同様に4キロカロリーあります。

ただし全くカロリーのない食物繊維も炭水化物で構成されているため、実際には砂糖やオリゴ糖のように4キロカロリーあるのです。オリゴ糖が低カロリーであるしくみを簡単に解説すると、食物繊維に近い種類の砂糖であるためそうなるといえます。

難消化性のオリゴ糖ほど低カロリー

オリゴ糖は難消化性であるほど低カロリーになります。オリゴ糖はもともと糖質ですので、基本的には砂糖と同じく1g当たり4キロカロリーあるはずです。

でもオリゴ糖は難消化性のものであるほど、胃や小腸で消化吸収されにくいという性質があります。難消化性とは、摂取しても体に消化吸収されにくい性質のことです。

オリゴ糖は体に吸収されにくい性質のものであるほど、食べた後に吸収されるカロリーの量もそれに比例して低くなるというわけです。

オリゴ糖は血糖値を上げにくい

オリゴ糖は血糖値を上げにくい甘味料です。オリゴ糖も砂糖の一種であるのになぜ血糖値を上げにくいのかといえば、オリゴ糖が消化吸収されにくい性質を持つためです。

通常は炭水化物を摂取すれば、それが小腸で消化吸収された時点で血糖値が上昇します。そして血糖値が上昇する速度は、炭水化物が消化吸収される速度に比例します。

オリゴ糖は上記のように、食物繊維のような性質を持つために消化吸収されにくい糖質です。そしてオリゴ糖が血糖値を上げにくい性質は、オリゴ糖が難消化性のものであるほど強くなるのです。

すなわち難消化性のオリゴ糖であるほど血糖値を上げにくい性質を持つため、糖尿病にも都合がよい甘味料であるといえます。

難消化性のオリゴ糖が糖尿病患者に好都合である理由は他にもあります。

難消化性のオリゴ糖を摂取すると体内では水溶性食物繊維と同様に作用しますが、この作用が糖尿病患者には好都合なのです。

すなわち炭水化物と一緒に難消化性のオリゴ糖を摂取することで、その炭水化物が消化吸収される速度もまとめて遅くします。オリゴ糖が体内の消化器官や腸内で膨張して炭水化物を包み込むため、炭水化物が速やかに移動することを阻害するためです。

炭水化物が速やかに腸まで達することなく体への吸収速度が遅くなるために、血糖値の上昇速度が緩やかになります。食事の直前か食事中にオリゴ糖を摂取することで、糖尿病対策になるわけです。