ヤーコンとは

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンはヒマワリと同じキク科の植物です。ヤーコンは天然のフラクトオリゴ糖とポリフェノールや食物繊維を豊富に含みます。

背丈は150~180cmくらいまで伸び、葉も大きく茎も太く、根っこにはサツマイモの形状をしたヤーコン芋がついています。

芋といってもそれとはまた違った食感で、ヤーコンを生でかじるとシャリシャリとして梨のようにほんのりと甘い味です。見た目はどのように考えてもサツマイモなのに、とても不思議な感覚です。

原産地ではヤーコンをフルーツとして、生で食べるのが一般的です。いたるところで売られる豊富なヤーコンは、完全に日常生活の一部として溶け込んでいます。

もちろん様々な要因はあるのでしょうが、ビルカバンバ村が世界三大長寿の地域に数えられるのはヤーコンが溶け込む日常生活の影響も否定できないでしょう。

天然オリゴ糖の含有量NO.1がヤーコンの特徴

ヤーコンには天然のオリゴ糖が豊富に含まれる(全食品中最も多い含有量)ことから最近注目され、テレビでも取り上げられるようになりました。

オリゴ糖を多量に含む天然の食品は、ほとんど存在していません。例えば天然オリゴ糖を多く含む食品としてはゴボウや玉ねぎ、ニンニク・・などが知られています。

ゴボウに3.6g、玉ねぎに2.8g、ニンニクに1.0g、バナナに0.3g、ネギに0.2g含まれているといわれています。(100g中)

これらに対して、ヤーコンには8.0g含まれています。

確かに人工のオリゴ糖であれば、天然オリゴ糖よりも手軽に簡単に摂取することができます。より安心感を求めるのであれば、特定保健用食品のものが優れているでしょう。

ただし人工オリゴ糖の欠点は手軽に成分を摂取できる反面、体に対する負の影響が本当に存在しないのかという疑問です。この点のみは、特定保健用食品でさえも例外ではありません。

カロリーがゼロの人工甘味料がありますが、この甘味料を摂取することによる負の影響は食欲の増進による肥満です。その場ではカロリーゼロで甘さに満足しても、しばらくたってから間食が抑えられなくなったような経験があるはずです。

生活習慣病の予防もヤーコンのポリフェノールで

また、ヤーコンには赤ワインに匹敵するポリフェノールが含まれているといわれています。

ヤーコンを日常的に食すると免疫力を高めてコレステロールや血圧、血糖値を下げる作用を促がし、肝臓や腎臓の働きを正常にするのではないかといわれています。

そういう観点から、ヤーコンを日常的に食べることで、生活習慣病やがんになりにくい体質になるといわれています。

ブルーベリーや黒大豆のポリフェノールはアントシアニン類ですが、ヤーコンに含まれるポリフェノールは主にクロロゲン酸と呼ばれるものです。

クロロゲン酸といってすぐに思い出すのが、ダイエットコーヒーに含まれる成分です。ダイエットコーヒーを特徴付けるものは、カフェインとともにクロロゲン酸なのです。

クロロゲン酸は確かにそのダイエット効果で注目されることが多い成分なのですが、むしろ生活習慣病の予防効果に着目した方がよいのかも知れません。

クロロゲン酸の主要な作用としては、筋肉収れん作用、抗酸化作用、抗変異原性(抗がん)、メラニン色素の生成を抑制、血圧の関連、血糖値の安定化などが指摘されています。