ヤーコンのクロロゲン酸がダイエットに

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンにはクロロゲン酸という、ダイエットコーヒーで知られる成分が含まれています。クロロゲン酸には褐色脂肪細胞を活性化させる作用があるといわれています。

褐色脂肪細胞とは体脂肪を自ら燃焼させて、熱エネルギーを放出させる役割を持つ脂肪細胞の一種です。ヤーコンでクロロゲン酸を摂取することで、体温の保持にも役立つのです。

クロロゲン酸はダイエットコーヒーで有名になった成分なのですが、コーヒーの生豆に含まれるクロロゲン酸は熱に弱いため、高温焙煎の過程で失われるようです。

このため特別に低温焙煎したコーヒー以外では、クロロゲン酸の含有量を期待できません。もちろんインスタントコーヒーにも含まれていません。

褐色脂肪細胞の役割

褐色脂肪細胞は体温を一定に保つしくみの一部を担っています。

脂肪細胞は白色脂肪細胞というひたすら体脂肪を蓄える役割を持つものと、褐色脂肪細胞という消費カロリーの促進から体脂肪を減らす役割を持つものとに分けられます。

例えば人の体には体脂肪の量を一定に保つ機能が備わっていますが、体脂肪が増えすぎるとレプチンという体内物質が盛んに分泌されて食欲が抑制され、それと同時に褐色脂肪細胞に命令して熱エネルギーの放出から消費カロリーを促進します。

反対に体脂肪が減りすぎると、レプチンの分泌量が減少して体脂肪が増加する結果になります。これらの2つのしくみによって、体脂肪の量は一定に保たれるのです。

褐色脂肪細胞が熱エネルギーを放出することとは、体温を上昇させることに他なりません。

ヤーコンはカフェインがゼロ

ヤーコンの利点はカフェインが全く入っていないことです。

コーヒーダイエットでは、一日に4~5杯ものコーヒーを飲む必要があるといわれています。

クロロゲン酸を摂取するには低温焙煎のコーヒーを選択することも1つの方法ですが、同時に多量のカフェインを摂取する結果にもつながります。

カフェインには気分を落ち着かせるなど、すばらしい作用もあります。ただし、コーヒーの飲みすぎによるカフェインの過剰摂取は体に悪影響を与えてしまいます。

1日に2~3杯のコーヒーは体に影響がないといわれていますが、それ以上の量を継続して毎日飲み続けるのは避けた方がよいでしょう。特に妊婦の方は、1日に4杯以上の摂取は避けた方がいいようです。