低炭水化物ダイエットで痩せられる?

低炭水化物ダイエットとは、炭水化物の摂取を控えてたんぱく質と脂質を多く摂取するというダイエット法です。

低炭水化物ダイエットは本当に痩せられるのでしょうか。あるいは健康を害することは全くないのでしょうか。

ダイエット効果の観点から見れば過信は禁物で、健康維持の観点から見れば日本人には向かない食事方法であるといえそうです。

低炭水化物ダイエットのしくみ

低炭水化物ダイエットで痩せるしくみとは何で、炭水化物の摂取量を少なくすることでなぜ痩せやすいのでしょうか。

低炭水化物ダイエットとは、三大栄養素間の食事誘発性熱生産量の違いを利用したダイエット方法です。

すなわち食事で同じだけのカロリーを摂取したとしても、たんぱく質は炭水化物や脂質と比べて食事後の熱生産量が多くなります。

カロリーが消費されるには運動が必要であるというのはよく知られることですが、食事を行うことでもカロリーは消費されます。

このように食事に誘発される熱生産(消費カロリー)を、食事誘発性熱生産と呼びます。

ただし、たんぱく質の食事誘発性熱生産が三大栄養素の中では最も大きいとはいえ、熱生産量が無限に上昇するわけではありません。

肉しか食べなくても、やはり食べ過ぎれば太ります。

低炭水化物ダイエットで痩せても・・

低炭水化物ダイエットで痩せることができたとしても、健康維持に支障をきたせば意味がありません。

低炭水化物ダイエットは、欠点が多いダイエット法といえます。

欠点のまず第一は低炭水化物の食事方法によって、脳にとっての唯一のエネルギー源であるブドウ糖が欠けてしまうことです。

低炭水化物の食事方法を行う際には、どうしてもご飯が食べたくなることはないでしょうか。それは体が栄養素としての炭水化物を欲している証です。

このことによって思考能力が低下して、仕事も勉強もはかどりません。

低炭水化物ダイエットは肝臓にも負担

低炭水化物ダイエットは肝臓に多くの負担をかけてしまうダイエット法です。炭水化物が体内で利用できない状況下では、たんぱく質や脂質がエネルギー源として活用されます。

たんぱく質をエネルギーとして利用するためには、一度それをブドウ糖に変換しなければなりません。

そしてたんぱく質をブドウ糖に変換する過程においては、肝臓にはものすごい負担をかけてしまうのです。これが第二の欠点です。

肝臓は我慢強い臓器だといわれますが、手遅れになって初めて異変に気付くのです。

日本人は本来炭水化物を多く摂取する人種です。

それが食生活の欧米化によって、たんぱく質や脂肪を多く摂取する食生活に変えられてきたのです。

低炭水化物ダイエットで免疫力も低下

低炭水化物ダイエットは間違いなく、免疫力を低下させます。なぜなら、腸内環境と免疫力には密接な関係があるからです。

日本人の腸は欧米人の腸より長く、穀物や繊維を多く含んだものを消化吸収しやすいように適応されています。

その反対に、欧米人の腸は肉などのたんぱく質や脂肪を吸収するため、吸収の過程で発生する毒を長い間腸に滞在させないように短くなっています。

長い腸を持つ日本人が肉などでたんぱく質や脂肪を極端に多く摂取すれば、それらが腸内で吸収される過程で発生する毒を長い間滞在させてしまうことになります。

そのようなわけで、低炭水化物ダイエットは腸内環境を悪化させるダイエット方法といえます。

腸内環境は免疫力や病気の発生と密接に関わっているのです「腸内環境と免疫力(健康効果などオリゴ糖の知識)」。

健康のため、もっとご飯を見直すべきではないでしょうか。