豆乳クッキーダイエットは効果がある?

豆乳クッキーダイエットとは、1日の3食の内の一食分の食事を抜いて(夕食)、その代わりに豆乳とおからを原料として作られたクッキーを食べて摂取カロリーを減らすというダイエット法です。

この豆乳クッキーにはたんぱく質以外の栄養成分が全て一食分(栄養所要量の3分の一)含まれているといわれています。

そしてこのダイエット法を10日程度行うと3~5kgの減量が期待できるといわれています。

10日間のダイエット効果は約0.7kg

しかしダイエット効果を期待しすぎない方がよいかもしれません。これほど簡単に痩せることができるとは思えないのです。

ところで豆乳クッキーの一食分に含まれるカロリーは150キロカロリー程度です。また一般的に通常の夕食で摂取するのは600~700キロカロリー程度です。

単純に計算すると、1日当たり500キロカロリー程度の食事制限ができるとして、それを10日間行うと5000キロカロリー分のダイエット効果が期待できます。

体の脂肪組織は1kg当たり約7200キロカロリーありますので、7200キロカロリーの食事制限を行えば体重が約1kg減る計算になります。

これをさきほどの豆乳クッキーダイエット10日分の5000キロカロリーに当てはめてみますと、694g分(約0.7kg)の脂肪が減少するということになります。

もしこれ以上の体重が減少したとすれば、それは添加された食物繊維(難消化性デキストリンなど)の作用で腸内に滞在していた便(宿便)が体外へ排出されたということです。

この宿便の量は個人差がありますが、多い人は5~7kgもあるそうです。

リバウンドの危険性がダイエット効果より大きい

豆乳クッキーダイエットにもリバウンドという欠点が付きまといます。

理由の1つはたんぱく質が欠けているということです「食べないダイエットで痩せにくい体質に」。たんぱく質を一食分、10日間も抜けば体の筋肉は確実に失われ、基礎代謝の量も低下してしまいます。

この結果、10日間は食欲に打ち勝って辛抱して694g分(約0.7kg)の脂肪(と筋肉)を減量したとしても、一日の基礎代謝の量が100キロカロリー分失われてしまえば、豆乳クッキーダイエットをする前と食事内容が同じでも50日で元の体型に戻ってしまいます。

その後このままの食事内容で100日間過ごすと体重が1.4kgも増えてしまいます。(基礎代謝低下によるリバウンド)

栄養不足も豆乳クッキーダイエットの欠点

栄養不足も豆乳クッキーダイエットの欠点の1つといえます。一見すれば左記のことは矛盾しているように感じることでしょう。

たとえ豆乳クッキーがビタミンやミネラルを豊富に含んでいたとしても、人の体が必要としている栄養は三大栄養素とビタミン、ミネラルのみではありません。

これに関して興味深い記事を見付けました。詳しくは「ビタミン不足にはサプリメントよりポリフェノール」。